友達などの誕生日にサプライズを用意するという光景がよく見受けられる。
世界中の至るところで発生する現象だろう。
サプライズの内容だが、私の知る限り、そのレパートリーは
・突然家に押しかけて大勢で祝う
コンビニやケーキ屋で買ったケーキなどを持参し、あとで祝った側で割り勘する
・パイやケーキを突然顔にぶつける
ブレブレの動画を撮影した誰かが、あとでLINEグループで共有する
・一度ノーマルに祝い、もう何もないと思わせておいて再度祝う
二度では終わらないパターンも
・お祝いメッセージ動画を撮って繋げて上映する、あるいはデータを渡す
スマホでの縦撮りと横撮りが混じってゴチャゴチャで、何言ってるか分からないことも
およびそれに類するものがほとんどであるように思う。
そんな光景を傍目に見るたび「マンネリ化してんじゃねーよ」と思わずにはいられない。
そこで今回は、今までにない(と思われる)誕生日サプライズ案を考える。
なお、当記事のサプライズ案を実践した結果につきましては、当方では責任を負いかねますことをご承知ください。
崖から突き落とす
誕生日を迎えた友を、断崖絶壁の崖まで案内し、隙を見て体を押し、突き落とす。
当人は、何も理解できないまま、重力に従い落下していく。
しかしこれだと死んでしまうので、崖の下で仲間が巨大な布もしくはトランポリン的なものを用意しておくといいだろう。そしてその布などに「誕生日おめでとう」と書いておく。
バンジージャンプよりもスカイダイビングよりも凄まじい恐怖感に襲われてからの「誕生日おめでとう」の文字で安心感に包まれる(恐らく着地後に気付くことになるだろう)。
二重の落差で、一生忘れられない誕生日にしてあげることができるはずだ。
着地の仕方が悪く、不慮の事故が発生する可能性も十分にあるが、それでも無事に生き残ればある種新しいスタートを切れた感が演出されることになり、それもまた風流かもしれない。
渋谷スクランブル交差点に連れていき、巨大スクリーンに流した映像を見せる
渋谷のスクランブル交差点は、ワールドカップや年越しカウントダウンなどで度々お祭り騒ぎが起こる場所。
人がたくさん集まる場所なだけあって、大きなスクリーンがある。
そのスクリーンに映像を流す。
費用はバカにならないかもしれないが、皆で割り勘すればOK。
流す映像は、シンプルに知人から集めたお祝いメッセージ動画を編集したものでいいだろう。もちろん、映っている人たちから許可を取る必要がある。
少し捻って、誕生日の者を何かの事件の容疑者として報道するニュース映像を作ってスクリーンに流し、当人を混乱させたあと、警察官に扮した他の友人に駆けつけさせ、手錠をかけて連行し、連行先で盛大に祝う、なんてのもいいかもしれない。
ただ、それだと途中で感づかれるかもしれないので、容疑者を別の知人にしてもいい。
いずれにせよ、ネットで話題になるなどして、日常生活に支障を来すことになりかねない。
そもそも許可が下りるのかは分からない。駅内広告とかだったら割とやりやすいかも。
昏睡状態にした上で性転換手術を行い、異性として再誕させる
誕生日を迎える当人を薬などで昏睡状態にして誘拐し、闇医者に依頼して性転換手術を行う。
手術は時間がかかるので、昏睡状態が解けないように何とかする必要がある。
目覚めたとき、当人は自分がどうなっているのか理解できず、大いに驚くことになる。
別の性を持つ者として生まれ変わった感を演出することもできるので、誕生日に相応しい、かなりインパクトのあるサプライズ方法だと思う。
ただし性転換手術だと時間がかかりすぎるなどの問題がある。
昏睡状態にした上で「〇〇、誕生日おめでとう!!」などとタトゥーを彫っておくという方がまだやりやすいだろう。消さない限りは一生残るし、レーザーなどでも完全には消えないから、間違いなく一生忘れられない誕生日サプライズになる。
真面目な話、時間が経てば消えるタトゥーを施してタトゥーだと偽る方が現実的か。
ロケット発射からの強制スカイダイビングで地球に帰還させる
誘拐し、縛り付けて、視界を奪い、ロケットに乗せ、発射直前に視界を与える。
遠ざかる地球を窓から見えるように配慮してあげるのがポイントか。
当人は何が起こっているのか理解できず、大いにサプライズされること間違いない。
青い地球の全貌が見えたなら、今度は再び地球に近付き、実は同乗していたインストラクター付き添いのもと、タンデムスカイダイビングを実行させ、最後はパラシュートで地上に降り立つ。(どの地点に降りることになるのか明確にできないのが難点だが)
ただ、ロケットを飛ばすとなると莫大な費用がかかってしまうので、ヘリコプター程度に留めておくのが現実的か。
月に強制連行する
これまで月面に到達した人類はごく僅か。
何万年も昔から現在に至るまで、世界中のほぼ全ての人類が日常的に拝んでいるあの天体に降り立ったことのある人が存在するというのは冷静に考えると驚くべき事実だ。
それはさておき、こちらは「ロケット発射からのスカイダイビング」と少し似ており、誘拐して縛り付けて、視界を奪ってロケットに乗せるところまでは同じだが、そこからは異なる。
視界は奪ったままにしておき、何の説明も与えることなく、ロケットを月へと向かわせる。
地球から月面までは、長くてもせいぜい4日くらいで着くらしい。
その間は、食糧は与える代わりに、一切の説明を与えない。
そして、月に到達したら、宇宙服を着せて、月面に降りさせる。
そこで初めて、視界を与える。
当人は死ぬほど驚くか、あるいはそれが精密なVRゲームか何かだと勘違いするかもしれない。(混乱とストレスの中で、すっかり衰弱してそれどころではない可能性もあるが)
月面には、視界を与える前に「〇〇、誕生日おめでとう!!」などの文言を地面に掘るか、それを記した旗でも立てておけばいいだろう。
しばらくしたら、また地球に向かってロケットを発射させてあげよう。
まあ、実際のところ、ロケットを月に飛ばすとなると、かなりの準備期間と凄まじい費用がかかってしまうため、せいぜい富士山の頂上やイースター島あたりにヘリを飛ばすに留めるのが現実的か。YouTuberがそのうち似たようなことをやりそうだ。(もうやっているかも)
何度も誕生日を迎えさせる
ある哲学者は言った。
「誕生日を迎えるのがハッピーなら、なるべくたくさん迎えた方がよりハッピーである」と。
長生きするのはもちろんのこと、一年に一度しかない誕生日を同じ年に「何度も迎えられるように」すればいい。限界効用の概念などフル無視である。
同じ年に誕生日を「何度も迎える」とはどういうことか。
高速ジェット機などで地球を一周させるということだ。
例えば日本が午前0時のとき、台湾では前日の23時。
日本で誕生日を迎えたあとに台湾に移動すれば、誕生日を迎える瞬間を二度味わうことができる。
これを、国に拘らずに世界を一周することで実現する。
「やったーまた誕生日迎えた!」などと喜んでいられるのも最初のうちで、次第に飽きて疲れてくる可能性が高いというリスクはある。また、高速ジェット機での移動の場合、莫大な費用がかかることになるだろう。
各国が定める標準時に依拠するか、経度のみに依拠するかでやり方が分かれることになる。(※経度15度で1時間の時差)
北極圏や南極圏に近付けば、一周に必要な距離が短くなって楽になり、コストを減らすことができる。(ただし北極に標準時は存在しない。余談だが、世界には標準時が38個存在する)
ぶっ殺す
少々書くのを躊躇った。
実際、これは過激すぎるかもしれない。
誕生日を迎えた人だって、誰かに祝われるかもしれないと想像することはあれど、まさかぶっ殺されることになるとは思いも寄らないだろう。
殺害方法は自由で構わない。
本人に「あ、死ぬんだ」という死への自覚を与えるかどうかというのも大きな分かれ目になってくる。
背後から鈍器で強烈に殴打すれば、自覚することなく逝くかもしれない。
あるいは、例えばナイフを北斗七星の順番にゆっくりと胸や腹に刺していって、じりじりと失血死させれば、死への実感が嫌と言うほど身に染みるだろう。
当事者にしてみれば絶対にやられたくないかもしれないが、この上ないサプライズとなること間違いない。
明治維新の立役者である坂本龍馬は誕生日に暗殺されたというが、共通点を作ることで偉人に並ばせてあげることもできる。
「なんだ、あの坂本龍馬と同じなら、まあいっか^^」
そんな思いを抱きながら逝かせてやるのもまた一興といったところか。
【番外編】誕生日じゃないのに祝う
4月生まれの人間を10月に突然祝うなど。
本人に指摘されて間違えた…みたいな空気を作って気まずくする。
こんな風に、どうせ祝うのなら、オンリーワンと思えるようなサプライズを用意してみてはいかがだろうか??
2018.06
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