【後悔しないために】脱毛するメリットとデメリットを8個ずつ考えてみた

実用

脱毛系のサービスはこの数年でかなり増えた。
電車内は脱毛の広告で溢れている。

脱毛が身近なものになる中でますます脱毛への世間の意識が高まり、以前は脇の毛を生やしていた日本の男子体操選手もいつの間にかツルツルになっている。

この記事では、脱毛するメリット・デメリットについて説明する。
そのような記事は既に腐るほどあるが、他ではあまり触れられていない内容にも言及する。

ただし、脱毛には医療と美容(サロン)があるし、各々の毛質や生活習慣によっても何がメリット/デメリットになるのかは変わってくることには留意されたい。

脱毛のメリット

清潔感が得られる

青髭や剃り残しなど、自己処理では対応しにくい場合もある。
しっかり剃っても午後から生えてくる人もいる。
その点、脱毛してしまえば、手入れせずとも清潔感を保つことができる。

また、シェービングによる刺激を抑えることができる上に、皮脂の分泌が減ることにもなるので、肌質が改善して清潔感が増す。

処理の手間がかからない

1日2分だとして1年で12時間くらい。3分なら18時間くらい。
全身を剃るならもっとかかるだろうし、ケガや肌荒れのリスクもある。

部屋に毛が散らかりにくい

髪の毛は仕方ないとして、抜け落ちた体毛は何気に床などに散らばってしまうものだ。
全身脱毛すれば、掃除の頻度を減らすことができるだろう。

シェーバーへの課金を抑えられる

シェーバーは何気にカネがかかる。
電気カミソリでも何年か使えば買い換えることになる。

化粧ノリがよくなる

産毛を処理すれば毛穴が引き締まりやすくなることもあって上手く馴染みやすくなるらしい。

将来介護されるときに介護者に負担を与えにくくなる

そんな理由で脱毛する中高年も一定数いるらしい。
まあ年をとれば毛髪然り、毛は自ずと薄くなるからそこまで気にしなくてもいいかもとも思ったり。

突発的な外泊等への心理的ハードルが下がる

例えば突然友達の家に泊まることになった、急遽朝まで飲み明かすことになったなどといった場合、翌日の予定のための髭剃りを気にしなくて済むのは何気に大きい。

また、急に彼氏が泊まりにきたなどというパターンにも対応しやすい。

化粧水などの使用量が減る

これは顔を洗ってからヒゲを剃るタイプの人や、朝目覚めるためにまずシャワーを浴びるタイプの人が享受できるメリット。

顔を洗ったとき、一旦保湿のために化粧水やクリームなどを塗ることになるわけだが、その後ヒゲを剃るときにやはり肌に刺激を与えることになるし、塗ったものがが押しのけられてしまう。だから剃り終わったあとにまた塗ることになる。

脱毛してしまえばそんな二重塗りをしなくて済むようになるので、化粧水やクリームの一回あたりの使用量が減る。手間もかからなくなる。

顔を洗う前にヒゲを剃るタイプの人、シャワーを浴びながらヒゲを剃るタイプの人にとっては新たなメリットにはならない。

脱毛のデメリット

カネと時間がかかる

何回も通わなければならない。ヒゲだけなら1回あたり30分くらいで済むが、全身なら1回あたり2-3時間くらいかかる。費用は10-50万くらいはザラ。そのうちもう少し安くなっていくとは思う。

ちなみに予約が取りにくい場合もある。予約の取りやすさは契約前にGoogleMapsやTwitterなどで口コミを確認した方がいい。広告をバンバン打っているようなメジャーどころは外すのが良いと思う。

通うのが面倒

まあ何事もそうだが。家で自分でやるタイプの脱毛もあるものの、効果が薄いことは言うまでもない。

恥ずかしい

「VIO脱毛」と呼ばれる股間あたりの脱毛をする場合は、裸になって開脚などすることになったりする。なお基本的にどこの医院でもサロンでも、男性は男性が、女性は女性が施術することになっている。

ちなみにセルフ脱毛サロンなら一人で個室で誰にも見られずに脱毛できる。しかし上手く部位に機械を当てるのは難しいので、VIOを脱毛するならセルフはコスパが悪い。私も一度セルフ美容脱毛を経験したが、その後医療脱毛を受け、その施術の入念さに感心したものだった。セルフでそれは真似できない。(それ以前にマシンの質が違う)

めちゃくちゃ痛い場合がある

レーザー脱毛や光脱毛では、機械が黒い部分に反応するので、毛が濃い部分(ヒゲやVIOなど)は特に、強い痛みを伴う。回数を重ねるにつれて毛は薄くなるので、最初の数回が特に痛い。

医療脱毛であれば麻酔クリームや笑気麻酔が用意されていたりするが、痛みが完全になくなるわけではない。痛みに耐えられない人は、それらを使うか、低出力で脱毛するしかない。もちろん出力が低ければ効果は落ちる。

ヒゲが多い地域で馴染めない

インドや中東のような、男性の多くがヒゲを蓄えている地域に行くと、人種が違うことに加えてヒゲの生えていない顔面は浮きやすい。ビジネスの場などでは舐められる可能性もある。

毛深いのが好きな人にモテない

日本ではヒゲ好きな女性は少数派と思われるが、ヒゲが多い地域ではやはりヒゲ人気が高い。そういう地域ではヒゲがないことを理由に恋愛に発展しないというパターンも少なくないだろう。

またヒゲに限らず、体毛がちゃんとある方が好きという女性が存在するのも確かである。

将来事件を起こして逃亡するときにカモフラージュしにくい

ヒゲを生やすと人相が変わる。ヒゲは、何かしら事件を起こしたときに、自然とカモフラージュしてくれる心強い味方だが、その味方を失うことになる。

コロナの流行のお陰?でマスクの着用が普通のことになったわけだが、今後もそのトレンドは続くだろう。だから、いつもマスクをしていたところであまり不審には思われないかもしれない。
しかし、食事の際や本人確認の際にはマスクを外すことになるので、ヒゲほどの安定感は得られない。

将来ヒゲを生やしたくなったときに困る

何気にこれが一番のデメリットだと思ったりする。破壊された組織を復活させるのは難しい。
2-30代のうちはヒゲを伸ばすこともないかもしれない。しかし、40代以降の方が人生は長い。ヒゲはダンディズムを醸し出し、シワなどを隠してくれる。ヒゲの価値は年を取るごとに上がっていく。今は良くても、将来生やしたくなる人は一定割合いるだろう。

しかし、これに関しては何とかなると私は考えている。

今、脱毛に熱心なのは20-30代が中心だ。若い頃は清潔感や楽ちんさを重視して脱毛してみたものの、年を重ねる中でヒゲの持つ渋い魅力を再認識し、ヒゲを生やしたくなるーーーそんな人たちは今後増えていくだろう。

一定数いれば、そこに市場が生まれる。現状、毛髪以外の植毛は日本では行われていないそうだが、今後アートネイチャーのヒゲver.だったり、アートメイクのヒゲver.だったり。そういうサービスが誕生していき、そこそこの価格で享受できるようになっていくだろう。だからそこまで心配しなくてもいいと思う。

とはいえ、ヒゲはナチュラルさがその魅力の1つだ。勝手に生えてきてしまう、そのさりげなさは捨てがたい。人工的に、意図的に生やしたヒゲにはあざとさが付いて回る。やはりナチュラルなヒゲには勝てないだろう。まあ、パッと見て本物か偽物か分からなければいいんじゃねとも思ったりするけど。

医療脱毛?美容脱毛?

外でも散々言われている通り、本格的に脱毛したいのであれば、基本的に医療脱毛一択だ。
医療脱毛は値段が高いが、その分やはり効果も高い。
美容脱毛(サロン脱毛)は、短期的には毛が生えなくなるが、復活しやすい。

ただ、医療脱毛は特に永久脱毛などと言われるもの、厳密には永久ではない。
ちなみにアメリカの電気脱毛協会(American Electrology Association)による永久脱毛の定義は、「最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下である脱毛法」のことである。

医療脱毛も、時間が経てば毛が多少は復活することもあるようだが、安い料金でメンテナンスができるクリニックもあるので、心配ならそういうところで施術を受けるのも一つだろう。

もともとあまり毛が濃くない人や、痛みに弱い人、自分ひとりで問題なく照射できる部位のみの脱毛を希望する人なら、美容脱毛でもいいのかもしれない。

オススメしないのはセルフ脱毛だ。自分で機械を当て漏れなく照射するのが難しい。
VIOや背中やモモ裏など、自分一人では対応しにくい部位の脱毛をしたい場合は特に、選択肢から真っ先に除外した方がいいだろう。

脱毛するならどの部位?後悔しない選び方

脱毛部位はある程度選べる。クリニックによって部位の分け方は違うので、事前にしっかり確認した方がいいだろう。

私の場合、迷ったのはヒゲとVだ。男性の場合、多くはここで悩むのではないかと思う。

ホントにヒゲ脱毛、する?

ジェニークリニック

ヒゲについては先に述べた通り、ヒゲでオシャレできなくなるというのが最大のネックだった。
自他ともにヒゲが似合わないと認識している人なら迷う必要はないと思うが、私はヒゲが割と似合う方だった。しかし、一度1ヶ月半ほど伸ばしっぱなしにしたところ、あまりヒゲ密度が高くないこと、変にモジャモジャになっているに気付かされ、どうせ中途半端ならいっそ脱毛しようかと思うに至った。剃り残しや青ひげっぽいのが気になっていたのも大きい。

ただ、ある程度ヒゲを脱毛した今思うのは、「もう少しヒゲの可能性を信じてみてもよかったのではないか?」ということだ。

剃り残しや青ひげ感、シェーバー負けによる肌荒れは、グレードの高いシェーバーに切り替えれば、あまり気にならなくなった可能性もある。家電量販店で色々試してみる価値はあっただろう。(私は1万円未満のものしか使ったことがなかった)
ヒゲ密度やモジャモジャ感は、理容室などでプロに整えてもらうということを一度試してみてポテンシャルを探る余地はあっただろうと思う。

・ある程度伸ばして、整えてみる
・高いシェーバーを使ってみる(家電量販店などで)

最低限この2つにトライしてから、脱毛に踏み切ることをオススメしたい

また、脱毛派からは「シェーバーの買い替えや替え刃等の購入費用は、長い目で見れば脱毛費用を大きく上回るから、脱毛の方が経済的に合理的だ」という主張がよくなされる。しかしそれはあくまでヒゲを日常的に剃り続けたときの話であることに留意したい。(それだって、シェーバーを良いものに替えれば今よりも時間が短縮できるかもしれない)
向こう20年のうち、日常的に剃る期間が丸々20年とも限らない(オシャレのためにヒゲを伸ばしっぱなしにする期間もあるかもしれない)のだから。

処理にかかる時間がもったいない(人生全体で見ると○日分)という主張もあるが、あくまで日常的に剃り続けた場合の話であるのだから、同じことが言える。それに、ヒゲを剃っている間、それ以外のことができないわけではない(動画を観たり音楽を聴いたり)のだから、純粋に時間をヒゲ剃りだけに費やしているわけではないことにも留意したい。

ホントにV脱毛、する?

IとOは清潔にしておきたいから迷いはないとして、対外的にも目立つ位置であるVはどうするか。

結論としては「粗チンなら早まるな」ということである。なぜなら粗チンが目立つからだ。

粗チンでなくても、一考の余地はある。
パイパンは子供みたいに見える。
下半身にもアクセントがあった方がいい。その方が絵的に締まりがある。そういう考え方もある。

また、これもヒゲと同様、若くて体にハリがあるうちはパイパンでも違和感がないとしても、年をとったときにどうなのか?を一度はイメージしてみてもいいかもしれない。

シュワルツェネッガー

以上を読んで、迷うのであれば、今は一旦やめとけ。

と言いたいところだが、結局、自分がどうありたいかが一番だ。
人間いつ死ぬか分からない。老人になれるかどうかも分からない。

だから今にフォーカスし、今の自分が「良い」と思える選択を取るというのも一つだろう。
これは脱毛に限らずあらゆる選択において言えること。

それでは、後悔のない、納得のいく脱毛計画を立てられんことを。

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