他国への入国時、国によっては、その国から出るための航空券を既に購入済であることが求められることがある。(片道航空券NG)
次の目的地にいつ行くのか、あるいは次の目的地はどこなのかが決まっていない自由気ままな旅人にとっては煩わしい障壁だ。
払い戻し可能な航空券をその場でとりあえず購入(ダミーチケット)して、あとでキャンセルするというのが定石だが、キャンセル料や手数料を取られてしまうことが多い。
2018年に15以上の空港を利用する中で、このような場合でも出国用航空券を購入せずに済むかもしれない方法を発見したので共有する。
まずは体験談から。
以前コロンビアからペルーに行ったとき。
コロンビアの空港カウンターにて、ペルーの入国には「ペルー出国のための航空券」が必要であると告げられた。
しかし私はそんなことは知らず、片道券しか購入していなかった。
まずは首都リマに行き、それからアマゾンの街イキトスに行き、アマゾン川を下る船に乗ってコロンビア最南端の町レティシアに向かう予定だったからだ。(つまりペルーからの出国手段は船であり、航空機ではないし、そもそもまだ日程が確定していなかった)
その場で空港Wi-Fiを使って事の真偽を念のために調べる。
やはりペルーは片道券だけでは入れないらしい。
その場で便宜上航空券を購入するのも、あとでキャンセルして返金手続きするのも面倒であるし、返金には数ヶ月ほどかかることが多いし、キャンセル料を無駄に取られたくはない。(このケースでは20ユーロだった。かからないケースもある)
また、「手続きしたのに返金が滞っている」という話を聞くこともよくある。
そこで私はその場でiPhoneアプリ「Skyscanner」を開き、2週間先くらいの安い航空券をテキトーに選択した。
アプリ上で情報を記入していき、決済一歩手前の画面を、アプリの言語設定を日本語にした上で見せてみた。(普段はスペイン語にしていた)
当然ながらコロンビアの空港職員に日本語は読めないので、それが決済前の画面であることもバレず、OKと言ってもらえた。
もしそれでダメだったら、そのまま一旦購入してしまおうと考えていたが、そうせずに済んだ。
良かったと思っていると、私がそういった作業のためにカウンターの脇に立っている間に他の客がやってきて手続きを始めたので、別のカウンターに回された。
嫌な予感がした。
案の定、そのカウンターの別の職員に、ペルー出国のチケットの有無を再度尋ねられた。
「さっきの職員に見せた」と告げるも、「私にも見せて」と言われたので、まあ大丈夫だろうと思いながら見せた。
「航空券ナンバー記載のものを見せて」
やはり…しかし決済前画面ではまだ航空券ナンバーは明らかになっていないので示しようがない。
そこで「Wi-Fiがもう使えないので見せることができない」などとテキトーに言うと、結局それ以上は追及されることなく、チケットを渡された。(空港Wi-Fiには利用時間の制限がある)
というわけで、出国日を決めていないorまだ決められないのに入国時に出国券が必要である場合、
- スカイスキャナーなどでキャンセル規定のある出国用航空券をその場で選択し、決済画面まで持っていく
- 設定言語を空港職員の知らなさそうな別言語にした上で職員に見せる
というステップを踏むと、上手く誤魔化せる可能性があるということが分かった。
それでもなお追及されたときは、「おかしい、見つからない」「ネットが使えなくなった」「もう時間がない」などと言って誤魔化しきってその場をしのぐか、もっと甘そうな職員に対応してもらうために列に並び直すか、大人しくそのまま購入しちゃいましょう。あとでキャンセルすればいいんだから。(手間とお金はかかるけど)
2018.10
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