恋愛マッチングアプリを使いたくない心理
恋愛マッチングアプリの使用には抵抗感がある。
いくらユーザーが増えようとも、いやむしろ増えるにつれ、その抵抗感は増していく。
「マッチングアプリを使わずに自然な出逢いにこだわる人間の脳内」という記事で理由を説明しているが、その概要は以下にほぼ集約される。
私は恋愛というロマンティック性の大いに関係する事象においては特に「ストーリー」を大切にしたいと考えている。スタート地点において強い作為性、仕向けられた感があってはならず、あくまで偶発的に発生するものであることが望ましい。
マッチングアプリのような、人々がこぞって恋愛対象(遊びの対象も含まれるだろうがそれはさておき)を求めるプラットフォーム上で、俯瞰的な第三者(サービス運営企業)が「さあ皆様どうぞ恋愛対象を見つけてください」と言わんばかりに用意した「箱」の中で、その流れに則ってまんまと恋愛対象を探して出逢い付き合うというそのプロセスに付随する「集団性」「与えられている感」「消費者として担がれている感」に、ロマンティック性の欠片も感じられないのだ。
HATHAの戯言 – マッチングアプリを使わず自然な出逢いにこだわる人間の脳内
とはいえ、マッチングアプリを全く使ったことがないわけではない。
・大学時代に何となくTinderを始めていくらかチャットを交わす→誰とも会わずにアンスト
・新卒1年目の秋頃にPairsを始めて1人とだけカフェで話す→それ以外は誰とも会わずにアンスト
・新卒2年目の春に交際終了した直後に友人に勧められてwithを始める→面倒そうだったので無課金のまま3日でアンスト
・それと同じタイミングでTinderを始める→16スワイプ目くらいでその元交際相手が現れ萎えてアンスト(ご近所さんでもないのに)
いずれも短期間でアンインストールしているが、やはり違和感を拭うことはできなかった。
なお海外留学中にTinderで何人かと会って仲良くなったものの、旅行中の友達探しのノリだったのでここでは考慮に入れない。
また、ビジネスマッチングアプリは一時期よく使っていたが、ユーザーの大半は男性で、女性とは3人(うち2人は胡散臭い情弱ビジネスに関与しているキモい人たちだった)しか話していない。もちろんこれは恋愛を目的としたプラットフォームではないので、同じく考慮に入れない。
しかしそうも言ってられないことに気付く
恋愛を目的とするプラットフォーム(恋愛マッチングアプリや街コンなど)に依らない「自然な出逢い」が望ましいという話だが、ではその「自然な出逢い」というものは果たして現実的と言えるだろうか。
私の場合、普段の生活は家にいるか会社に行くかが基本で、休日に友人と会うことなどはあるがそこで新しく誰かと出逢うということもほとんどない。普通に生活していれば、せいぜい2ヶ月に1人だろう。相手が異性愛者の女性である確率、互いに恋愛対象年齢である確率も考慮すれば、年に1-2人程度であると予想される。
そんな数少ない出逢いも、たとえ「良いかも」と思っても、緊張してしまって楽しい空気にできなかったり、連絡先を交換するのを忘れたり、連絡が取れなくなったりなど色々あって結局次に繋がらなかったりする。自分のタイプの人と出逢えたとしても、相手がこちらに好意を寄せることになるかどうかは当然ながら別問題である。そうなると年に1人ですら厳しく思えてくる。
「恋愛に興味なさそう」とよく言われるが、人並みに恋愛したいと思っている。
しかしこのままいくと3年後も4年後も同じような状況である可能性が高い。
出逢い方云々言ってられる状況ではないのかもしれない。
恋愛マッチングアプリの使用に心理的抵抗を抱く自分を論破する
しかし、だからといって迂闊にマッチングアプリに飛びつくわけにもいかない。
「自然な出逢い方」問題はさておいても、このようなアプリには様々な懸念点がついてまわる。
そこで、もしそれらの懸念点のほぼ全てを払拭することができれば、「自然な出逢い方であることの価値」は変わらずとも、マッチングアプリを使うデメリット/リスクを軽減することができ、以下のようなバランスの変化が生じるかもしれない。
同様にマッチングアプリに抵抗感を抱きつつもその可能性を模索してみたい人、そのようなユーザーをいかに取り込むかに苦心しているマッチングアプリ運営会社の参考になるものがあれば幸いです。
対戦よろしくお願いします。
お前が心に抱く数多の懸念点、全て叩き潰してやろう。
いきなりですが、どうせ可愛い子は人気だからマッチしても会ってくれないどころか会話もスタートしないんですよね?
確かに、男はむやみやたらにいいねを押す傾向にある。だからプロフィールが(あくまでプロフィールが)一定レベル以上の女の子は特に引く手数多だろう。良いなと思う子が100人いたとして、お前の場合プロフィールを頑張ったところでほぼ全員にスルーされるだろう。しかし300人くらいいればそのうち1人くらいからは何かしらリアクションがあるかもしれない。やる前から諦めているようでは何も起こらないことをまずは理解しろ。
どうせ◯◯な奴らばっかりなんでしょ?
マッチングアプリなんてどうせ写真を死ぬほど加工してる人ばっかりで、実際会ってみたら全然違う人だったりして萎えることになるんですよね?
確かに加工しすぎたり偶然盛れた写真ばかり使ったりして実物とはかけ離れている者が一定数存在するのは否定できない。しかしそれがどうしたというのだろうか。明らかに不自然な奴は避ければ良いだけの話ではないだろうか。
まあ確かに。そういえばネットワークビジネスとか情報商材とかの営業をかけてくる人も結構いるって聞きますけど、ダルくないですか?
それを早期に見抜くのはお前の得意分野だろう。興味ありげに話を聞いて調子に乗らせてから、相手にとって都合が悪い部分に対して容赦のないツッコミを限界まで叩き込めばエンタメとして昇華できなくもないだろうし、ブログのネタにもなるのではないか。
まあ、その手の連中は腐るほど見てきたからちょっと話せばすぐに分かるし、ネタにできそうな気はします。ただ、美人局とかの犯罪系の人とかも結構いるとか聞くんですけど…。
そのような類いのトラブルも1回くらいは経験しておいていいんじゃないだろうか。その際は早めに勘付いて録音回して脅迫罪云々で逆に損害賠償請求をお見舞いして小遣いでも稼げばいいだろう。
それはちょっとした稼ぎになりそうですね。むしろ引っかかりたくなってきます。まあそれはさておき、胡散臭い系じゃないとしても、どうせ出会いに飢えたつまらない人たちばっかりなんでしょう?
そっくりそのまま自分に言い聞かせてみてはいかがだろうか。
それに、その考えは間違っている。お前の周りでマッチングアプリ利用経験が少しでもある女子を思い出してみるといいだろう。魅力的な人もいただろう?マッチングアプリのハードルなんて人それぞれだ。単に同性ばかりの職場だから出会いがなくて使い始める人もいるし、引く手数多なのに興味本位で軽い気持ちで登録する人、普段マッチングアプリのことなんて考えもしなかったものの、手痛い失恋の直後に勢いで登録する人など色んなケースがある。
なるほど。まあ当たり前かもしれませんが、その通りですね。脳死で遊んでいる人たちが多い印象でしたけど、アプリの種類によっても違うだろうし、「アプリを使うのが初めて」という人とマッチする可能性もあるってことか。個人的に、アプリで遊びまくっている人には苦手意識を抱きそうですけど、「アプリを通して誰かと対面するのが初めて」というユーザー同士であれば全然いいですね。まあそんな確率を引き当てるのは簡単ではなさそうですけど。
遊んでいる人が多いか、真剣に恋愛対象を探している人が多いか、写真の載せ方のテイストなどは、アプリによって傾向は様々だ。お前の場合、まずTinderのような軽すぎるプラットフォームは合っていないだろうな。
色々めんどくさくない?
まず大勢のプロフィールを読むのがクソめんどくさくないですか?実際それがめんどくさくてwithとかいうwishの人がプロデュースしたアプリ3日で消したんですけど。
プロフィール情報からマッチ度合いが表示されるアプリもある。マッチ度合いの高い、つまり気の合いそうな人のプロフィールだけを見て、他はスルーすればいい。普通の日常生活での出会いよりも気の合う相手は探しやすいのではないだろうか。
そのようなアプリでなくても、プロフィールをしっかり読んでから「いいね」するのではなくて、パッと見で判断すればそこまで時間も労力もかからないだろう。相手から「いいね」をもらえるかも分からない段階でそこにイチイチ時間をかけても無意味だ。
なるほど。ただ、プロフィールはそれでいいとしても、メッセージのやり取りとかめんどくさいし、気が変になりそうです。
そもそもお前の場合、メッセージのやり取りが大変になるほどマッチしないだろうから安心していいだろう。お前が「良いな」と思ったところでマッチしなければメッセージのやり取りは始まらないし、マッチしたとしてもやり取りが続くかは別問題だ。アプリに触れる時間と期限を決めて、限られた相手とだけメッセージを交わせば、そこまで大変じゃないだろう。甘えるのもいい加減にしろ。
…………。
ちなみにTinderを始めとして基本的に無料で使えるアプリもいくつかある。
アプリ自体は無料で使えるとしても、結局男側が奢る羽目になるんですよね?会ってみて微妙な子だったら時間とカネの無駄じゃないですか。
ブログネタとして昇華すればいい。そしてコーヒー代くらいケチるな。それが嫌なら散歩でもいいじゃないか。無論相手次第だが。
そういうアプリを使うのってなんか恥ずかしくない?
知り合いにアプリ使ってるの知られたらなんか恥ずかしいかもしれないです。
知り合いに知られるということは、基本的にその知り合いもマッチングアプリに登録しているわけなんだから、お互い様だろう。仮にアプリの利用が恥ずかしさを伴う行為なのだとしても、少なくとも一方的に恥ずかしがることはない。
でももし元カノとかに見られたら嫌じゃないすか?
そんなに恥ずかしいなら、自分がいいねした相手にしか自分のプロフィールが表示されないように設定することができるアプリもある。
元カノの友達がユーザーだったりして、元カノに伝わる可能性はあるじゃないですか。
そんなクソみたいに細かいことをいちいち気にするような奴に未来があるとは思えんな。他者からどう思われるかではなく、自分がどんな方向に進みたいかを優先しないと後悔が待っているぞ。
その通りですが…。しかし仮に交際に発展したとして、マッチングアプリで出会ったなんて人に言いづらくないですか?俺の周りでマッチングアプリで付き合ったカップルを見ていると、言いづらそうな人も珍しくないように思います。
新成人を対象とするこの調査を見てみるといい。SNS・マッチングアプリを介して恋人を作ることへの抵抗は、若い世代を中心に低下している。特に2020年からのコロナ禍でPairsのユーザー数は倍増したらしい。怪しい印象を抱く人が多かった「出会い系」の時代は終わりつつあり、そういう出会いはどんどん一般的になってきているのだ。つまり恥ずかしがる必要性は薄れてきている。
いや、多目的なSNSでの出会いと、恋愛対象を探すことが主目的のマッチングアプリでの出会いは別物だし、一緒に括るのはおかしくないですか?それに今年の新成人の意識はそうかもしれないけど、俺と同い年くらいの人たちはまた違うかもしれないじゃないですか。
SNSとマッチングアプリは確かに違う。この調査ではオンラインゲームアプリを通じた出逢いも含まれているかもしれない。それらを「ネット」と一括りにしてる時点でこの調査はクソであることに疑いの余地はない。
そして世代間の認識の違いについてだが、むしろお前の世代の方がマッチングアプリ利用経験率は高いと考えられる。「出逢いを求めておりかつ基本的に自然な出逢いが溢れているはずである」新成人ですらこうなのだから「出逢いを求めているが自然な出逢いに乏しい」お前ら世代なら尚更、というわけだ。もちろん、単純に新成人たちよりも人生における累積時間が長いことも要素として挙げられるが。(cf.20歳を迎えた日本人の数を母数としたとき、25歳時点での生存率は99%以上である)
いずれにせよ、周りからどう思われようがお前の人生なんだから関係ないはずだ。
諸々納得のいく意見ではあるんですが、やはりどうも違和感が拭い去れないよなあ。
そもそも、出逢い方なんてそこまで重要なのか?確かに「自然な出逢い」は大多数にとって望ましい恋愛の始まり方だろう。しかしその後過ごす時間の長さを考えれば、そんなものは些細な差異でしかない。ハッピーであればそれが正義だ。そこに疑いの余地はない。
それ以外の出逢い方は本当にないの?
それ以外の出逢い方も改めて模索してみたいです。とはいえ職場は人数が少ないし、抵抗感がありますね。そもそも社外含めほとんど皆リモートですし。いや待てよ…友達に紹介してもらうという手も現実的なんじゃないか…?
お前もよく分かっているはずだ。お前は幼少期より周囲から危険人物・不審者と見なされている節がある。お前のような輩を友達に恋愛対象候補として紹介することに多かれ少なかれリスクを感じてしまうはずだ。そんなもの期待するな。
確かにそれは否定できないですね…。じゃあ趣味の習い事はどうなんでしょう。共通の趣味があるわけだから気の合う人が見つかりやすいでしょうし。
趣味が一緒だったとしても気が合うかどうかは当然ながら別問題だ。その点、性格診断的なオプションのついたアプリはいくつもあるから、単に趣味だけじゃなくて性格的に合うかどうかがある程度事前に判断できる。その方が理に適っているだろう。それにアプリ内で共通の趣味を持つ人を検索することもできたりするから、もし趣味が重要だとしても問題ないだろう。
まあそのうちなんとかなるんじゃね?(希望的観測)
うん確かに。ただ、今更ですけどまあそのうちなんとかなるんじゃないですか?そんな気がしてきました。
そんなこと言ったって、ほぼ家に引きこもってたまに会社に行くだけの生活をしているようなお前に良い感じの出逢いが簡単に訪れると思うか?何年か経ってようやく1人と巡り合えたとしても、その相手を目の前にしたとき、恐らくお前は視野狭窄に陥り、いわゆる「非モテコミット(特定の女性に対して固執してしまい余裕のない振る舞いを見せること)」をしてしまうのがオチだ。その結果どうなるかは、言うまでもないだろう。
「非モテコミット」なんてしない自信がある。大丈夫です。
時間が経ちすぎると恋愛の感覚を忘れてしまうだろう。ただでさえお前には既に1年近くのブランクがある。ブランクが大きくなればなるほど、恋愛に関してますます自信をなくしていくだろう。それは雄として良い方向に進んでいるとは言えない。そうなってしまうくらいなら、恋愛の感覚を取り戻すためにも、打席を増やすべきなんじゃないか?
感覚を忘れるだなんて…。そういうのはすぐに取り戻せるものでしょう。
仮にすぐ取り戻せるのだとしても、恋愛に一定の価値を見出すのであれば、なるべく多くの経験を積んでおくに越したことはない。でないと今の自分がどういう人と合うのかを明確にできないだろう。恋愛に関するお前の価値観は年月をかけて多少変わってきているはずだ。アップデートした状態で実戦経験を積むことには意義がある。
そんなの恋愛に限らず、日頃接するあらゆる人間とのコミュニケーションの中で明確にできるものじゃないですか?
同じ相手と接するにしても、仕事仲間として接するのか、友達として接するのか、異性として接するのかで全然意味が違う。分けて考えるべきだ。
やっぱり作為性のあるプラットフォームには違和感がある
また振り出しに戻っちゃいますけど、やはり恋愛というロマンティック性の高い現象を作為性のあるマッチングアプリと絡めると陳腐化してしまうというか…。世代なんですかね、そういう人工的な感じは違和感あるんですよ。偶発性の高さは捨てがたいもんです。
キモいほどに頑固な奴だ。いい加減そういう謎の願望は捨てた方が楽になるぞ。
偶発性?そんなものアプリでも十分あるだろうが。あるエリア内に居住する者同士が、ある特定の時期に、偶然にも同じマッチングアプリをインストールして登録した…。そして互いに「いいね」を送った。これだけでも十分偶発性の高い現象じゃないか。
確かに、色んなアプリがある中で、たまたま同じアプリを選ぶというだけでも偶発性は割と高い…か。ある種運命的とも言える。
さあどうだ、そろそろ懸念点はある程度払拭できたんじゃないか?
そうですね…。まずは試しに登録してみようと思います。
長くなりましたがとりあえず何かしら登録してみます。
P.S 2023/4 結局何もせず、結果こちらに行き着きました。
P.S. 2023/12 しかしその後色々あってアプリで恋人ができました。
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